2012年3月12日月曜日

復興の難しさについて

渡波のかき小屋である。水戸、いわきなど、遠方はるばる人が来ていた。救われた気持ちになった。
塩竈神社で売ってたお守り。ずいぶんとPOPなネーミングセンスである。
泊まった鳴子温泉の旅館。山形県境に近いところにある。「がんばれゴエモン!からくり道中」や「月風魔伝」のダンジョン的な屋敷である。その手が怖い人は厳しいかもしらん。お湯は確かだよ。黒湯は「灯油ぶっこんでる説」があるくらいモール臭が凄い。よく行く百観音温泉のタイプに近いかな。
松島の遊覧船にて。カモメ「キリッ」
渡波駅。やたらキレイと思ったら、もうすぐ石巻間の運行が再開するみたい。14:46の黙祷はここで行いました。
実際目に触れて思う。瓦礫の量が半端ない。タクシーの運ちゃんも仰ってたけど、受け入れ反対の20%は他人事なんじゃないかなと。
渡波の牡蠣小屋である。マジでうまかった。でも焼き過ぎて爆発みたいな音がして、後ろで人がビックリしてた。ごめんね。
こんなに近くでカモメを見たのは初めてである。
鳴子御殿湯駅にて。フェニックス宮城ということらしい。
いろいろと写真を並べてみましたが(並べ替えたいんだがよくわからん…)、観光で宮城に行ってきました。3/10〜3/12の2泊3日。3/11と重なったけど、仕事との折り合いやら宿の予約状況やらとの兼ね合いで、たまたまこの日に。気ままな一人旅ですよ。
ちなみにそれまでの1週間ほど、地図と路線図を一生懸命インプットしてました。これがあると無いとでずいぶん違う。

 3/10
宮城だけど山形との県境に近い、鳴子温泉に行ってきました。泊まったのは「高友旅館」というとっても古い旅館。だが温泉好きの間では有名らしい。設備はかなり古くて、「がんばれゴエモン!からくり道中」や「月風魔伝」や、「ファミコン探偵俱楽部 消えた後継者」のダンジョンみたいな雰囲気。複雑すぎて自分の部屋に戻るまでに迷ったり。俺の部屋どこいった?みたいな現象にたびたび遭遇しました。
メインの「黒湯」はモール臭漂う良質の暖まるお湯。埼玉の東鷲宮の百観音温泉をさらに鋭くしたような感じ。他にもひょうたん湯(炭酸を含んでいる)、もみじ湯(家族湯らしい)と微妙に泉質の違う温泉があってさすがと思ってしまった。
(リンク貼った方が早そうなので以上)
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/19731/19731.html

3/11
石巻に行ってみました。宮城県の中でも、震災の爪痕が大きい地帯。なんでここに行こうと思ったかというと、一度行ってみないとわからないというメッセージを見たからです。外野から見ても震災の大きさはわかんねーんじゃないのと。
石巻から海岸の方にずっと行った渡波(わたのは)駅付近に牡蠣小屋があるという噂を聞いて、行ってみました(1時間半ほど歩いた。レンタカーかタクシーで 行くべきだった…)。
2階以上の建造物の1階部分が大破した建造物がほとんど…
あ、ファッションセンターしまむらじゃねーの→実体なし
一部の生活用品店、コンビニ、ガソスタ(欧米風にいえばGas Station)くらいしか開いてなくて、けっこう凹みながら歩いてました。
渡波付近まで歩くと、そこそこダメージが小さそうな街並が現れ、ジョギングしてる人なんかを見かけるように。そして牡蠣小屋発見!いっぱいお客さんが来てる…といっても、普段より少なかったらしい。311だからなのか…
今見たらけっこうテレビでやってるんだな…そりゃ人くるわ。と思ったけど、動機はどうあれいろんな所から人が来てる!ちょっと感動したりした。
14:46。渡波駅で黙祷しました。
自分は14:48だと勘違いしていて、その前にトイレに行ってたらいきなりサイレンが鳴って、はっと思ったら黙祷の時間だった… 何てこったい(間に合ったけど)
何故かタクシーが2台停まっていたので、黙祷後に石巻駅まで乗せていってもらいました。
ここで聞いた話がずいぶん印象に残っている…

石巻から仙石線で帰ろうとしたけど、矢本駅でストップ、代行バスに乗り換えでした。高城町駅までの8駅くらい、復旧していないらしい。そこを通るバス、荒野、時々損壊した家々の中を走り続ける。海岸に近い野蒜駅あたりの状況を目の当たりにして、津波の爪痕の大きさを感じました。
このバスに乗っていて、松島と東松島は紙一重だと思いました。高城町あたりから景色が変わってくる。普通の家が現れ始める…
逆に、大きな難を逃れた松島に、津波災害を逃れるヒントは無いだろうか?…などと思ってしまいました。松島のホテルで一泊。

3/12
見た様子では特に甚大な被害を被った様子も無く。松島は津波来なかったのかな?と思ったら、波がここまで来た的ラインが引かれてました。麻痺しているのかもしらん…
松島は島々に囲まれていて、津波の直撃がキャンセルされたというのがよくわかりました。神地形… ここで大量にお土産を買ったんだけど、これが波及して少しでも復興復旧の力になればいいなと思いました。焼き牡蠣も1個200円とかで売っていて美味しいです。ぜひぜひ。
塩竈神社に行った後に気付いた。「浦霞の佐浦酒造に行ってない!」ということで、引き返していろいろお話を聞いてきました。地震で400本以上やられたとのこと。しかし、さすが浦霞の酒造とあって、醸造所を復旧中でした。応援しています。

というわけで、難しいことはわからんけど 、応援しています。応援とは具体的に言うと、産品を消費することです。

2012年1月18日水曜日

宿輪ゼミ「通貨のすべて」に行ってきました。

第102回宿輪ゼミ「通貨のすべて」に参加してきました。
あまり細かいところは書けないのですが、感想などを。
いろいろオフレコな話もあったのですが、これは実際に行ってみて伺うのがいいのかなと思います。
また、ひょっとしたら曲解してる部分があるかもなので、見つけたらご指摘願いたく。

・国債と通貨
国家の金融商品として、国債と通貨がある。
その違いは何か?期限と金利の有無である、というお話。
なるほど、日本は国債はじゃんじゃん刷ってますが、「日銀券ルール」の呪縛なのか、欧米みたく通貨をじゃんじゃん刷ることはしないですね。
FRBやECBみたく日本も緩和すれば良いのにという話は巷に溢れていますが、BOJは何故刷らないのかという話をちゃんとした方がいいんじゃないかなと仰ってました。

ここで、こんな話を思い出しました。確か竹中平蔵氏が出演していた「激論クロスファイア」という番組だったと思います。
アメリカのサマーズが日銀幹部に「マネーを増やしてデフレ脱却すべきだ」と言ったら、日銀幹部は「そんなことをしたら日銀のバランスシートがどんどん大きくなる。」と反論した。それを聞いていたサマーズは「So what ?」と言った。

・日銀介入について
超意訳すると…
輸出企業「一番いいレートを頼む」
BOJ「わかった、でも3時間だけな。その間に予約をすませるんだよ」
ということです。だからすぐ戻っちゃうんですかね。

・ユーロ安
アメリカのGDPが良い→(うちは余裕だし)まぁユーロ安にしてやって輸出を伸ばしてやってもいっかな→アメリカの格付け会社が欧州の格付けも下げちゃう
的なストーリーだったかと記憶しています。
あと、ユーロ圏の報道はロンドン経由で入ってくるので、非ユーロ(通貨的な意味で)のイギリスにとってはユーロdisなニュースが多いんだそうです。これは新鮮な話でした。
NHKの朝のニュースで「欧州債務危機=ユーロ安」的な報道があったのですが、違和感を感じてました。ユーロ安は欧州の輸出を伸ばす原動力になるんじゃないかしらと。
私のニュースに対して感じていた違和感と同じで、とても共感できました。実際レートを追っていて思うのですが、危機=安いとは限らないと思うのですね。新興国通貨ならまだしも、第2の基軸通貨的立場にあるユーロだし。

・コモディティ系の通貨
オーストラリアドル・ブラジルレアルについては、中国に依存。金利は高くなくなっても、株が上がるので買われやすい、といった感じの話。
中国の指標でAUDが思いっきり動くのは一部で有名な話ですが、そういう背景があるんですね。
あと、AUD,NZDみたいなユニオンジャック系は(通貨ペア的に…なのかな?)先に表記されるケースが多いんだそうです。AUD/USD, NZD/USD | USD/JPY, USD/CAD たしかに。。。
私見ですが、AUDはNZDを置き去りにして上昇してるような感があります。けっこうAUDショートを組むんですが、よく生き残ってるなと思ったり。まぁ短期ですからね…

他にもいろいろ思うところがあったのですが、とりとめがなくなるので以上としたいと思います。